ポリウレア系ライニング材は、もともと橋梁や工場の床面など、耐久性が求められる産業用途で使われてきた素材です。住宅屋根への適用が広がったのはここ10年ほどのことで、Clay Cove Reline では2016年から本格的に採用しています。この記事では、ポリウレア系ライニング材の特性と、屋根補修に向いている理由を具体的に説明します。
速硬化という特性が現場で意味すること ¶
ポリウレア系ライニング材は、吹き付け後10秒以内にゲル化し、30分で歩行可能な強度に達します。これは、ウレタン系塗膜防水材が硬化に24時間以上かかるのと大きく異なります。屋根の上での作業は天候に左右されます。速硬化という特性は、突然の雨が降り始めても硬化途中の膜が流れにくいという実用的なメリットがあります。
伸び率400%以上の弾性が追従性を生む ¶
スレート屋根は経年で微細なひび割れが入ります。硬い塗膜はひび割れに追従できず、そこから剥離が始まります。ポリウレア系ライニング材は伸び率400%以上の弾性を持つため、下地のひび割れが広がっても膜が破断しにくい特性があります。この追従性が、築15年以上の屋根に特に有効な理由です。
継ぎ目のない一体膜が防水の弱点をなくす ¶
シート防水の弱点は継ぎ目です。シートとシートの重なり部分から水が入るケースが多い。ポリウレア系ライニング材は液体状態で吹き付けるため、硬化後は継ぎ目のない一体膜になります。棟部・谷部・貫通部など、形状が複雑な箇所でも均一な膜厚を確保できます。
下地処理が仕上がりを決める ¶
ライニング材の性能を発揮させるには、下地処理が不可欠です。高圧洗浄でコケや旧塗膜を除去し、ひび割れをエポキシパテで充填し、プライマーで密着性を確保する。この工程を省くと、どれだけ高性能なライニング材を使っても剥離します。Clay Cove Reline では下地処理に1〜2日かけており、この工程の写真も施工報告に含めています。
設計耐用年数と実際のメンテナンス ¶
使用するポリウレア系ライニング材の設計耐用年数は15〜20年です。ただし、紫外線による表面劣化は避けられないため、10年前後でトップコートの補修が必要になることがあります。Clay Cove Reline では施工後10年間の定期点検を行い、トップコートの状態を確認しています。
ポリウレア系ライニング材は万能ではありませんが、スレート屋根や金属屋根の補修には有効な選択肢です。自分の屋根に向いているかどうかは、無料診断でご確認ください。